CLOVER 第1〜2巻

Clover―四つ葉のクローバーを見つけたら幸せになれるの (1) Clover―四つ葉のクローバーを見つけたら幸せになれるの (2)
今は亡き、講談社の「Amie」誌上で連載されました
CLAMP作品の中でもちょっと異色な作品です。
っていうのも、絵柄がシャープでして(今だとxxxHOLICみたいな感じ)
そして、コマ割りが漫画らしくない・・・
っていうか、イラスト付きの詩みたいな感じでっていう感じで進んでいきますので
読んでいまして、不思議な感覚になってしまいます。
ストーリーは元軍人の和彦が「四つ葉のクローバー」という
世界唯一の存在である「スゥ」を妖精遊園地まで届ける・・・
という所から始まるのですけど、そこはやはり世界唯一の存在。
奪還しようと、色々な人が現れ、素直に行かせてくれません。
最終的には無事、妖精遊園地に辿り着くのですけど
それは四つ葉のクローバーとして生まれた者の宿命なのか
妖精遊園地の崩壊・・・つまり
「スゥの死」
という形で終了してしまいます。この、最後に死ぬっていうのがどうにも
当時のCLAMPを象徴としてしまいますね・・・(レイアースとか東京BABYLONとかね・・・)
でも・・・全知全能の能力を手に入れてしまったら
最終的な「しあわせ」は死ぬこと以外ないのかもしれませんね・・・。
思わず、そんな事を思ってしまった理沙でした。