幻想主義

幻想主義
子供の頃、剣や魔法のファンタジーに憧れた方も多いかと思われます。
そんなファンタジーの舞台に憧れた主人公・葉山理子と
現実しか見ない、前川恭一が出会いから始まりまして
子供とは違う大人とも違う、そんな微妙な年頃の成長を描いている作品です。
とにかく、この漫画を読んでいますと自分ともちょっと重ねてしまいまして
色々考えてしまいました・・・。
作中でも出てきますが、確かに剣や魔法に憧れて現実を直視しないのを
ピーターパン症候群」などと揶揄されますが、だからといって
そういったモノを全否定するのも、どうかなと思いますし・・・ねぇ・・・。
ただ、そんな考えをTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)で
上手くまとめられているのが面白いなぁと思いました。
確かに、やっているのは現実の人間ですが「会話」という武器によって
その時間だけでも、剣と魔法の世界に入れる
一時の夢を叶えてくれる
そして、前川君もそんな現実を見つつも
夢を追いかける事にするという展開は、ちょっと熱いモノがありました。
理子ちゃんも前川君の出会いによって、現実の中にも
たくさんの幻想が溢れている事に気付きますしね。
夢物語な感じの話しですけど、夢を持つのも悪い事ではないなぁ・・・
っと再認識される漫画でした。
耳をすませば」とか「七つの海」とかが好きな方は非常にオススメかと思います。