ヒビキのマホウ 第1〜2巻

ヒビキのマホウ(1) ヒビキのマホウ (2)
「ONE 〜輝く季節へ〜」や「Kanon」のシナリオライターで有名な
麻枝准が初めて漫画原作を手掛けた作品ですが
流石、手慣れているというか衣澄れいの絵と相まって非常に面白かったです。
マホウというモノが存在する世界、シロツキ博士とマホウツカイの見習いでありますヒビキが
二人で生活していましたら、そこにその知識を狙う賊がやってきまして
博士は転移のマホウでグスクに転移したので良かったのですが
家も燃やされ、また一人ぼっちになって絶望に打ちひしがれている所に
博士の助手だったという事だけで王立カミセイドマホウ学園の教師になる所から物語は始まります。
この世界の「マホウ」というモノは基本的に「代償」がありまして
博士の場合は「記憶」アヒトの場合は「自分の命」学院長の場合は「老化」と
必ずしも万能ではないのが、この漫画のテーマな感じですね。
特にアヒトの話しは、自分のマホウでミヅキを助けようとしたのですが
それも敵わなかったと、かなり切ないモノになっていますしね・・・。
(余談ですが、この二人の関係ってまんまONEの浩平とみさおの話しですよねぇ・・・。
原作が麻枝ですからアリといえばアリなんですけど・・・
まぁ・・・「永遠」に行かなかっただけ良かったですかね(核爆))
ほのぼのとした話しもありますけど、マホウを兵器として扱おうとして
一人の少女が化け物にされた話しはキツかったですねぇ・・・。
衣澄れいの絵でこういう描写がありますと尚の事です。
ただ、この出来事でヒビキは「何も失わないマホウを作る」決意をしました
重要な回でしたので、しょうがないといえばしょうがないのですけど・・・(汗)
これからどうなっていくのか、まだ分からない感じですが
ヒビキの成長劇としてこれからも読んでいこうかと思います。